



真実か? トリックか? 世界で大論争を呼んだ“心霊手術”。
その後、多くの“心霊手術”が巧妙なトリックだったことが暴露されたが、世界で唯一、今も彼が行った治療は本物だったと信じられている人物がいる。それが、1955年から1971年にかけ、ブラジルで200万人の人々を癒し、治療費は一切受け取らなかった奇蹟の人、ホセ・アリゴーだ。本編のエンディングには彼が実際に行った“心霊手術”を撮影した衝撃の記録映像も収録されている。また本作の製作にあたりハリウッド・メジャーのパラマウント・ピクチャーが製作出資をしたことも大きな話題となった。
1955年、ブラジル南東部ミナスジェライス州の小さな町コンゴーニャスで雑貨店を営んでいた無学のホセ・アリゴーはある日、夢を見る。 そこに現れたドイツ人医師アドルフ・フリッツは、彼に人々を治療するように諭すのだった。やがて、何かに憑かれたようにアリゴーは病に冒された人々に対し、あるときはメスを使い、あるときは素手で、施術を施し、患部を鮮やかに取り除いた。身体の痛みや困難、白内障からガンまでを完治させ、アリゴーの手は次々と奇蹟を起こしていく。やがて、自らに与えられた使命の終わりと死を察知した彼は、自らの予言通り、1971年に交通事故で命を落とす。
